令和6年4月14日(日)に、まつもと市民芸術館にて松本シネマセレクト開催の映画上映会で、本校同窓生である和田萌さん(高54回)が監督を務める短編映画「ROPE」が上映されました。
映画は日本を代表するアルパインクライマーである平出和也氏と中島健郎氏が、パキスタン・ティリチミール(標高7,708m)の未踏の北壁に挑む姿を記録したドキュメンタリーです。本映画は昨年12月、スペインで開催された山岳映画賞「メンディ映画祭」でベストマウンテニアリング賞とベストサウンドトラック賞を受賞したとのことです。今後はイタリアの映画祭にも出品するそうです。
他にも和田監督の作品は、パキスタンのシスパーレ(7,611m)に平出氏、中島氏の二人が立ち向かう様子を記録した番組(NHKで放映)のほか、「であること」、「巡るカカオ~神のフルーツに魅せられた日本人」等いくつかの映画作品があります。また、今回の短編映画は言わば“序章”であり、この夏には平出氏、中島氏の二人がエベレストに次ぐ高峰、そして険峻で登山難易度の非常に高いK2(8,611m)に挑む本格映画を撮る予定であり、既に二人とともに和田監督もK2偵察に行かれたとのことです。
当日は、午前、午後の2回上映でしたが前売り券は完売で、大勢の観客で会場は一杯でした。上映後には、和田監督と平出氏、中島氏のトークショーがあり、今回の記録映画を撮るに当たっての経緯や、実際の現場の撮影時の‘生“の苦労話などがあり、お二人のアルパインクライマーのファンも多く駆けつけていたこともあり、会場は熱気とともに大変な盛り上がりがありました。和田監督自身、登山経験は殆どないと言いながらも超上級クライマーに同行し、パキスタン奥地のキャンプにて撮影を行う、そのエネルギー満ち溢れる行動力に感動しました。 今回の短編映画に続いて、この夏から平出氏と中島氏に同行し、これまでの記録と合わせた長編映画を作成する予定とのことでした。同窓生である和田監督の今後益々のご活躍を祈念したいと思います。